ホーム > 教育 > 音楽 > 合唱 > 市川五中・田中先生にみるクラス合唱のススメ > 【第2巻】生徒の実態や心理的条件を考えた指導ステップ

【第2巻】生徒の実態や心理的条件を考えた指導ステップ

【第2巻】生徒の実態や心理的条件を考えた指導ステップ

商品番号 M77-2

販売価格8,000円(消費税込:8,800円)

[最大400ポイント進呈 ]

数量
送料改定について重要なお知らせがあります。詳細は、こちらをご確認ください。

※商品の汚損・破損・故障等がなく、お客様のご都合での返品はお受けしておりませんので、ご注文の際には十分ご確認いただきますようお願い申し上げます。
DVDビデオ対応のプレーヤーでの再生を推奨しております。ゲーム機、車載DVDプレーヤー(カーナビ)等での動作は保証しておりません。

お気に入りに登録 お気に入りに登録済み
レビューを書く

「興味関心を持つ」ためのステップ1から、「表現力を高める」というステップ4まで、
クラスの状況に応じて行き詰まっている原因を探り、それぞれに対応する改善テクニックを伝授。
実用的段階別プログラムで「歌い合う喜び」を分かち合い、「本物の合唱」へと導きます。

《収録内容

ステップ1:興味関心を持つ

意欲がなく声も小さい時に、いかに合唱に興味関心を持たせるか、声を出す活動を仕組むか

 ○河童の早口言葉:カッパナッタカッタ カッパナッパ カッテキッタクッタ
  ・全体で→輪唱で(3人→6人と人数を増やして行う)
  ・輪唱で(3人→6人と人数を増やして行う)
  ・最終的に全体で輪になって行う
   (3拍子と5拍子の入れ替えなのでしっかり声を出さなければ聞こえなくなる)
 ○じゃんけん5人抜き
 ○男女4人で3拍子ワルツ
 ○鯛焼きリズム(ペッタンコ)→「校歌」を歌う
  楽しみながらいつのまにか声が出せる雰囲気をつくる
 ○じゃんけんで円
   *Cantare 〜歌よ大地に響け〜(作詞・作曲:高橋晴美)

■ステップ2:自信を持って声を出す

少し意欲はあるが声を出すことに障害がある時、いかに興味関心を持たせ
活動の幅を広げられるか、活動と声をどのように歌声に結びつけるか

<発声練習>
 ○自然体パッティング
 ○物まね動物園鳴らし
 ○玉子飲み(鳴らした音を響きに変える)
 ○音階エレベーター(低い声から高い声までを)
 ○声帯下げ(声帯を引き伸ばす)
 ○気柱を使って響きアップ
 ○胸開け(横隔膜を広げる、良い姿勢をつくる)
 ○息ため(横隔膜を下げる運動)
 ○声帯を下げて声を据える(音のすわりの練習)
   *願いごとの持ち腐れ(作詞:秋元康/作曲:内山栞)※Nコン2017課題曲
 ○ロングトーン
 ○首上げ体操
 ○副鼻腔を鳴らす練習(声を明るくするための練習)

ステップ3:響きをつける

意欲があり声も出ているが、響きが不十分な時、いかに響きや表現力をつけさせるか。
授業中の曲練習の中で問題点を見つけ、それを修正していく。
  *Cantare 〜歌よ大地に響け〜(作詞・作曲:高橋晴美)

 ○下降音程の練習
 ○母音唱(母音でつながるように歌う)
 ○「かきくけこ」の早口言葉
 ○マンガのふきだし
 ○指揮法で歌う
 ○アンサンブル

◎授業のまとめ
 ・ピアノの前に集めて歌わせ、自分たちも声が出ている、
  真剣にやると楽しい授業ができるという意識を持たせる

ステップ4:表現力を高める

意欲があり響きも豊かになりつつあるが、さらに表現力を高めたい時、
いかに表現や詞を自分の人生や生き方に結びつけ、自分の納得のいく音楽表現にするか。

<表現の練習>
 ○相手にかける(相手に伝えるための練習)
  ・感動する言葉があれば立つ(立つという動作で合唱に意志が生まれる)
  ・自分でかけて前に出たら相手を見つけて、その相手と何かをする
  *1年生はエネルギーの合唱、2年生は響きの合唱、3年生は魂の合唱
   心で表現し始めると同じような感動が見られ、本物の合唱になる

<歌えるようになったが粗がある場合>
 ○ビニール袋吹き(吹き矢)でお腹を凹める
 ○あなたはだあれ(手拍子をしながら自己紹介)
 ○手拍子をしながら歌う(リズムの練習)
 ○リズムバンド
 ○カデンツ(和音進行の練習)
  ・1年生バージョン(音階で、言葉で)
  ・3年生バージョン(音階で、言葉で)

<まとめ>
■合唱指導での様々な工夫

◎生徒たちの意欲を引き出す言葉かけ
 ・パートリーダー選びのとき
 ・パートリーダーへの支援
 ・個人差が大きい時の意欲ある生徒・意欲のない生徒たちへ
 ・合唱を投げているとき
 ・興味を持ち始めているが、自分たちの活動になっていないとき
 ・心と曲を結びつける言葉

◎授業の5段階
 第1段階:音楽以前の問題として授業が全く成立しない
 第2段階:生徒は席に着きおとなしいが、無気力
 第3段階:よく歌うが、意識が低く授業の流れも雑然としていて集中しない
 第4段階:授業を大切にし、楽しんで参加する。熱意を持って歌うが
      教師に頼ろうとする。(創造的なパート練習ができない)
 第5段階:合唱に対する正しい認識を持ち、積極的に参加しクラス独自の合唱を
     創ろうと努力する。(積極的にパート練習に参加し意見交換ができる)

◎子どもたちに興味を持たせるための工夫
 ・五中音楽カード

■クラス合唱の指導について 〜田中安茂先生へのインタビュー〜

 ・担任として、音楽教師として「クラス合唱」にどう取り組むか
 ・学校の中での「クラス合唱」の必要性
 ・クラス合唱での選曲について
 ・子どもたちに興味を持たせるには?
 ・指導者として心がけていることは?

(108分)
2018.1