田久保先生の熱血!指揮法クリニック【セミナーDVD版】
〜指揮者が知るべき生徒の能力を引き出す工夫〜【全1巻】
商品番号 M84-S
[最大400ポイント進呈 ]
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全国の小中高の音楽の先生だけではなく、
プロやアマチュアのオーケストラ・合唱団の指揮法レッスンなどで
広く活躍されている田久保裕一先生。
このDVDは2018年2月に弊社で開催された
田久保先生のクリニックを収録。
中学校や高校の合唱部や吹奏楽部で指導されている
各先生方への個別レッスンを通して、教えるための
身に付けていただきたい指揮法を解りやすく紹介しています。
5名の受講者による5曲を題材に、指揮台に上がったときの心得としての
「音をつくる」
「音を動かす」
「音を聴く」ということ。
また、指揮者の大切な仕事である
「流れをつくる」
「緊張と弛緩を使い分ける」
「頂点や重心を示す」といったこと。
さらに、楽曲研究に関すること、音楽的知識に基づいた
表現の引き出し方など、様々な観点から指導を行っています。
クラス合唱や音楽授業、合唱部、吹奏楽部などの指揮で
お悩みの皆さんに、ぜひご覧いただきたい内容となっています。
基礎練習として、先生が伴奏しながら半音進行で音の響きをつくる練習(ソノリテ)の中で、音色や音程のチェックを行い、曲を使ったソロ練習で技術の向上と訴えようとする力を育てる。
基礎合奏では、ソルフェージュ:歌うことで和音構成の中で音程を作るトレーニングと、スケール・ハーモニー練習と楽曲演奏を統合した練習などを紹介。
☆セミナーレジュメ(PDF形式/4P)
☆特典資料<質疑応答>(mp4形式/約6分)
・合唱を指揮する時「口パク」をした方がよいでしょうか
・点を打ち過ぎることは逆効果になるのでしょうか?
・指揮者が一緒に歌うのは良くないのでしょうか?
・「仰げば尊し」でピアノの入りの部分はどのように振るのでしょうか?
各巻の購入特典は、弊社通販サイト内の「特典ダウンロードセンター」より資料をダウンロードできます。
※商品記載のパスワードを入力後、手順に沿ってダウンロードしてください。
《収録内容》
■はじめに
■指揮クリニック1
○課題曲:この地球のどこかで(作詞:三浦 恵子/作曲:若松 歓)
・指揮台に上がったときの心得、3か条
・指揮者の大切な3つのお仕事
・指揮者が演奏者に与える3つの気
・教材研究(楽曲研究)のノウハウ など
■基礎合奏
小学校の音楽の授業や合唱コンクールなどで歌われるほか、卒業シーズンの曲として広く親しまれている混声3部合唱曲。歌詞では、親しき友人らとの良き思い出を振り返り、別れの時を迎えて心静かに空を見上げる少年少女の切ない心情が歌い込まれている。
<主な指導ポイント>
・まず、楽譜に書いてあることを全て忠実に行う
・ピアノから入ってどれ位クレッシェンドするかを伝える
・メロディーの音型が同じでも違いがある
・語るように指揮するにはどうするか
・指揮の仕方(振り方)をどんどん変えていく
・特別な和音がある場合は特別な振り方をしよう
・緊張(踏ん張る感じ)とリラックスを指揮で表現する
・分散和音の長さは均等ではない
・シンコペーションは少し強調する
・指揮者は曲のイメージを出す
・指揮はコミュニケーションなので、その場で評価を加える
・1拍目・3拍目ではなく、2拍目・4拍目が大事
・シンコペーションに合わせて振らないように
・1度から4度に移る気持ちを考える
・指揮者の包容力を見せよう
・フレーズの最後の部分は丁寧に振って終わりにするように
・フェルマータの振り方
■指揮クリニック2
○課題曲:河口(作詞:丸山 豊/作曲:團 伊玖磨)
混声合唱組曲「筑後川」の終曲。合唱を志す者なら、一度は歌う曲なのかもしれない。混声4部合唱。ピアノ伴奏はもちろん、ソプラノやテナーの音域を考えると、技術的にもある程度の水準が必要。
<主な指導ポイント>
・クレッシェンドのときは、手を上げると同時に目を大きく開ける
・5拍子の振り方について
・Grandiosoのイメージについて
・歌わせる時は手首を使ってもよいが、歌わせない時は手首は使わないで振る
・手首を使う時と使わないときで変化をつける
・テンポを感じさせないような振り方をする(レチタティーヴォ)
・4拍目に4分休符があり、次の小節の頭に4分休符がある場合
最初の4分休符は音を取るだけ、次の4分休符で息を吸わせる
・音を取る時は掌を握る、息を吸わせる時は掌を開く
・8分音符を強調したい場合は、裏打ちの動きで振るのは構わない
・3拍目から4拍目の時間の使い方を考える
・分割の方法について
・指揮者が演奏者に与える3つの気
やる気にさせる/その気にさせる/いい気持ちにさせる
■指揮クリニック3
○課題曲:春に(作詞:谷川 俊太郎/作曲:木下 牧子)
作詞は詩作のほか、幅広く作品を発表し続ける谷川俊太郎。作曲者も幅広いジャンルの作品で知られる木下牧子による混声3部合唱曲。万人に愛される普遍的な内容の歌詞と、中学生でも無理のない音域で作られており、校内合唱コンクールなどで定番の一曲となっている。
<主な指導ポイント>
・倚音(いおん)の処理について
・指揮台に上がったときの心得、3か条
音をつくる/音を動かす/音を聴く
・フェルマータでは必ず一度止まる
・指揮者への集中のさせ方を工夫する
・フェルマータで一度止まって、引き延ばして
生徒たちを引きつけておいて、それから始める
・できるだけ小さい動作で生徒たちを引きつけることが大事
・予備運動の心得
きっかけは「目」と「息」を使って!「手」は最終手段
・指揮者が方向性を示してあげる
・もう少し音楽の推進力が欲しい
・同じフォルテの中でも音量に変化をつける
・もっと波をつけたい、良い盛り上がり良い盛り下がり
・演奏表現における3つのポイント(表現に行き詰まったら)
揺れているか(ゆれる)/こみあげているか(こみ上げる)/
決まっているか(決める)
■指揮クリニック4
○課題曲:キリエ、グローリア 〜ミサ・ブレヴィス KV220より〜(作曲:モーツァルト)
ミサ曲第8番として作曲された曲で、「サンクトゥス」と「ベネディクトゥス」のヴァイオリンの高音域のモチーフが鳥のさえずりに似ていることから名づけられた「雀のミサ」として知られている。SATBそれぞれの独唱と4部合唱による曲。
<主な指導ポイント>
・偽終止の場合のイメージを考える
・トリルの部分は強調する
・指揮棒はあまり上を向けないで少し下げる
・指揮棒は軽く握って自然な角度で持つ
・片足を少し前に出して斜に構える(隙のない構え)
・指揮棒は持ち手の部分ではなく棒の先で振る
・アウフタクトの出し方
・長調と短調の違いを感じる
・指揮は合唱よりも少し早く振ったほうが良い
・少し早く振ることで音楽の流れをつくる
・フレーズを前に持っていったら、一旦終わりにすること
・音符だけでなく、休符やブレスに注意して振ろう
・4分休符でブレスをするときは、指揮者自身もしっかり息を吸う
・ハ長調には堂々とした立派なイメージがある
・曲が終わってもすぐに手を下ろさない。響きが完全になくなるまで止めておく。
・演奏前、手を上げて構え、2秒程度止めてから始める
・高い音を出す時は、少し高い位置で指揮をする
■指揮クリニック5
○課題曲:はじまり(作詞:工藤 直子/作曲:木下 牧子)
歌詞では、人間の営みの象徴ともいえる畠(畑)から、川、森、地平線、雲、星と地球・宇へとスケールアップしていき、人間のちっぽけな悩みや欲求など意に介さぬかのように悠然と回り続ける地球と自然の雄大さが描写されている。ドラマチックでスケールの大きい流麗なワルツが聴く者の胸を揺さぶる。
<主な指導ポイント>
・ダイナミクスがピアノの場合は小さく振る
・小さく振る方が生徒たちは集中する
・ブレスマークは合図をしなくてもよい
・3拍子の振り方でいろいろな形をつくる
・指揮棒の先で振るように
・伴奏のピアノが入ったときに、少し雰囲気を変えて前向きに
・3拍子ではなく、3拍子が2コあるようなイメージで
・指揮棒を上に上げ過ぎると次の音が強くなってしまう
・振る時に点を出し過ぎないように
・6/8拍子は、3拍子が繋がっているもの
・ワルツは、1拍目で上がって、2拍目3拍目で下がる
・2小節のフレーズを感じる
・sffzの振り方について
・「先入」という指揮法について
・2小節のritは1つずつ遅くして行く(8分音符1つずつ)
・分割の仕方(自然につながるように)
・分割は最小限にする
分割するとパワーも分割され、段取りになってしまうから
131分
2018.7