◇講演者/Dr.Jean-Marc Dewaele(Birkbeck, University of London)
ジョン・マーク デワーレ博士:バークベック・カレッジ(ロンドン大学)の教授で、専門が応用言語学やマルチリンガリズム。International Association of Multilingualism現会長、Equality and Diversity Research Award(2013年)を、Robert Gardner Award for Excellence in Second Language and Bilingualism Research (2016年)をそれぞれ受賞している。
本講演では、長年軽視されてきた、感情と外国語習得の分野における近年の関心の高まりについて概観。強く主張したいことは、我々は、否定的な感情ではなく、外国語学習者を学びに駆り立てるような肯定的な感情に焦点を当てるべきであるということである(Dewaele, 2018)。
また、教室における外国語学習の楽しみと不安の個人差に関する現在進行中の研究成果について紹介、それらの研究では、感情が学習者個人の特性、教師や指導法に関する要因(指導法がマンネリ化しているか、教師が外国語をどの程度使用するか)と複雑な関係があることが分ってきているが最後に、これらの成果を教室でどのように生かしていけばよいのかについて言及する。 ■<イントロダクション:Dewaele教授の紹介>